医療法人双島会アイル歯科クリニック

詰め物・被せ物をした歯の寿命について    

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詰め物・被せ物をした歯の寿命について    

詰め物・被せ物をした歯の寿命について    

2025/09/24

詰め物・被せ物をした歯の寿命について

 

虫歯治療で使用される詰め物や被せ物は、永久的に機能するわけではなく、一定の寿命があることが知られています。複数の疫学研究によると、治療歯の平均寿命は約5〜7年とされており、経年的に二次カリエス(再発虫歯)や補綴物の脱離などによって再治療が必要になるケースが多いと報告されています。

 


 

治療内容ごとの平均寿命

 

・健全歯 … 約18年

・コンポジットレジン修復(小さな詰め物) … 約5.2年

・金属インレー(部分的な詰め物) … 約5.4年

・クラウン(被せ物) … 約5.4年

・根管治療後の歯 … 約7.1年

 

一度歯を削ると構造的な強度が低下し、再治療を重ねるほど歯の寿命が短縮することが明らかになっています。

 


 

再治療リスクは5年以内に高まる

 

研究では、治療後5年以内に再治療となる確率が高いことが示されています。特に金属修復物では、歯質と金属の境界部に微小なすき間が生じやすく、そこから細菌が侵入して二次カリエスを引き起こすリスクが高いと考えられています。

 


 

保険診療における金属修復の問題点

 

保険診療で多用される金属修復(いわゆる「銀歯」)には以下の欠点があります。

・二次カリエスの発生リスクが高い

・金属イオン溶出による歯肉の黒変

・審美性の低下(口腔内で目立つ)

・金属アレルギーの原因となる可能性

 

これらの理由から、近年ではセラミック修復やコンポジットレジン修復など、歯質との適合性が高く審美的にも優れた材料が推奨される傾向にあります。

 


 

まとめ

 

・治療歯の寿命は平均して5〜7年程度

・再治療を繰り返すと歯の寿命は確実に短くなる

・金属修復には二次カリエスや審美性の問題がある

・可能な限り歯質を温存し、適合性の高い材料を選択することが重要

 

歯の長期的な保存には、定期的なメインテナンスと予防的アプローチが不可欠です。アイル歯科クリニックでは、患者さまの口腔内の状況に応じて最適な治療方法と材料をご提案しております。お気軽にご相談ください。

 


 

参考文献

 

・Burke FJ, Lucarotti PS. "Ten-year outcome of crowns placed within the general dental services in England and Wales." J Dent. 2009;37(1):12–24.

・Opdam NJ, et al. "Longevity of posterior composite restorations: a systematic review and meta-analysis." J Dent Res. 2014;93(10):943–949.

・MJ Tyas. "Placement and replacement of restorations by selected practitioners." Aust Dent J. 2005;50(2):81–89.

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